CB1100のリアブレーキキャリパーをオーバーホール|5回目の車検前整備

CB1100
  1. CB1100のリアブレーキキャリパーをオーバーホール|5回目の車検前整備
  2. リアブレーキのオーバーホールはフロントより大変?
  3. リアホイールを外すためにマフラーを取り外す
  4. リアホイールを取り外す
  5. リアブレーキASSYを取り外す
  6. オーバーホール前のブレーキパッドを確認
  7. ブレーキホースをキャリパーから分離
  8. キャリパー内部に残ったブレーキフルードを抜く
  9. エアーを使ってブレーキピストンを取り外す
  10. リアキャリパーはシングルポッドなので分解が楽
  11. リアブレーキパッドの残量を測定
  12. 今回はコストパフォーマンス重視のパッドを選択
      1. 503PFP バイク用 ブレーキパッド
  13. 竹串を使ってキャリパーのシールを取り外す
  14. キャリパーを中性洗剤で洗浄
  15. 洗浄後はエアブロー
  16. リアキャリパーのシールを新品に交換
  17. ラバーグリスを使って新品シールを組み付け
  18. ブレーキピストンを組み付け
  19. 摺動部にシリコングリスを塗布
  20. バンジョーボルトのワッシャも新品に交換
  21. リアホイールを取り付ける
  22. リアブレーキのフルード補充は少し工夫が必要
  23. リザーバータンクを移動して補充しやすくする
  24. フルードがこぼれてもいいように周囲を養生
  25. リアブレーキのオーバーホールで交換した部品
  26. リアブレーキの引きずりは解消
  27. リアブレーキをオーバーホールして感じたこと
  28. 5回目の車検に向けて
  29. まとめ

CB1100のリアブレーキキャリパーをオーバーホール|5回目の車検前整備

2015年式、ABSを搭載したCB1100。

これまで大きなトラブルもなく乗ってきましたが、気が付けば車歴は10年を超え、今回は5回目の車検を迎えます。

そこで、5回目の車検に向けた整備の一環として、ブレーキ周りをリフレッシュすることにしました。

前回はフロントブレーキキャリパーのオーバーホールを行いましたが、今回はその続きです。

今回作業するのはリアブレーキキャリパー

オーバーホールを行おうと思ったきっかけは、最近になってブレーキの引きずりを感じるようになったことです。

10年以上使用してきたこともあり、症状が大きくなる前に一度キャリパーを分解し、内部を清掃してシール類を交換することにしました。

今回はリアブレーキキャリパーのオーバーホールと合わせて、ブレーキパッドとブレーキフルードも交換します。

リアブレーキのオーバーホールはフロントより大変?

まず作業を始めて感じたのが、リアブレーキはキャリパーを取り外すまでが意外に大変ということです。

フロントブレーキの場合は、キャリパー本体を取り外せば、そのままオーバーホール作業に入ることができます。

ところがCB1100のリアブレーキは、キャリパーを取り外すためにリアホイールを外す必要があります。

さらに今回のCB1100には、ワイバンクラシックのフルエキゾーストマフラーを装着しています。

そのため、リアホイールを外すためのアクスルシャフトを抜く際に、マフラーが干渉してしまいます。

今回は、そこから作業を始めることになりました。

リアホイールを外すためにマフラーを取り外す

今回装着しているワイバンクラシックのフルエキゾーストでは、リアアクスルシャフトを抜くために、左側の下側サイレンサーを取り外す必要がありました。


これは今回の車両に装着しているマフラーによる作業です。

純正マフラーなど、ほかの仕様では同じ作業が必要になるとは限りません。

サイレンサーを外したことで、リアアクスルシャフトを抜く準備ができました。

リアホイールを取り外す

マフラーを取り外したところで、リアホイールを取り外します。

リアホイールを外すことで、ようやくリアブレーキキャリパーにアクセスできるようになりました。

ここまでの作業を振り返ると、

マフラー取り外し → リアホイール取り外し → キャリパー取り外し

となります。

フロントブレーキと比べると、キャリパーをオーバーホールするまでの準備がかなり多いです。

実際に作業してみると、リアブレーキのオーバーホールは意外と時間がかかりました。

キャリパーそのものの分解は後ほど紹介しますが、リアはシングルポッドの片押し式なので、そこまで難しくありません。

つまり、

「リアはキャリパーを外すまでが大変。でも、外してしまえば作業は比較的楽」

というのが今回作業してみた印象です。

リアブレーキASSYを取り外す

リアホイールを外したことで、リアブレーキキャリパーを取り外せる状態になりました。

これでキャリパーを分解して、オーバーホール作業に入ることができます。

オーバーホール前のブレーキパッドを確認

こちらは時系列が少し前になりますが、車体からキャリパーを外す前に確認したリアブレーキです。

写真でも分かるように、リアブレーキパッドの残量がかなり少なくなっています。

せっかくキャリパーをオーバーホールするので、パッドについても状態を確認することにしました。

ブレーキホースをキャリパーから分離

キャリパーを取り外したら、次にブレーキホースを分離します。

フロントキャリパーのオーバーホールでも行った方法ですが、今回もブレーキホースをバイスプライヤーで挟み、フルードが漏れてこないようにしてから作業しました。

ブレーキホースとキャリパーを接続しているバンジョーボルトを取り外します。

ブレーキフルードを扱う作業なので、周囲を汚さないよう注意しながら作業します。

キャリパー内部に残ったブレーキフルードを抜く

ブレーキホースを外したキャリパーを受け皿の上に置き、内部に残っているブレーキフルードを抜きました。


キャリパーを取り外しても内部にはフルードが残っているので、受け皿などを用意しておくと安心です。

エアーを使ってブレーキピストンを取り外す

次に、キャリパーからブレーキピストンを取り外します。

今回はエアコンプレッサーを使用してピストンを押し出しました。


エアーを使うと、ピストンを取り外しやすくなります。

こういう作業をするときは、エアコンプレッサーがあると非常に便利です。

ただし、ピストンが勢いよく飛び出す可能性があるので、布などを使って動きを抑えながら慎重に作業しました。

リアキャリパーはシングルポッドなので分解が楽

取り外したピストンとキャリパー本体です。

フロントブレーキキャリパーは4ポッドでしたが、リアはシングルポッドの片押し式です。

そのため、リアキャリパーに使用されているピストンは1個だけ。

フロントと比べると、ピストンやシール類を扱う数が少ないので、キャリパーのオーバーホール自体はかなり楽でした。

今回の作業では、リアは取り外すまでが大変だけど、分解してしまえば意外と簡単という印象を持ちました。

リアブレーキパッドの残量を測定

続いて、取り外したブレーキパッドの残量を測定します。

測定してみると、残量は約1.3mmでした。

これだけ減っているので、今回は再使用せず、新品のブレーキパッドへ交換することにしました。

今回はコストパフォーマンス重視のパッドを選択

今回使用するのは、カスタムジャパンのリーズナブルなブレーキパッドです。

品番はPF163

今回は純正品ではなく、コストパフォーマンスを重視して選んでみました。


ブレーキパッドは重要な部品なので、今後実際に使用しながら、ブレーキのフィーリングや摩耗具合なども確認していきたいと思います。

竹串を使ってキャリパーのシールを取り外す

次にキャリパー内部のシールを取り外します。

今回もフロントキャリパーのオーバーホールと同じく、竹串を使用しました。

金属製の鋭利なピックなどを使うと、シール溝やキャリパー本体を傷つける恐れがあります。

そのため、竹串を使ってシールの端を慎重に浮かせて取り外しました。

キャリパーを中性洗剤で洗浄

シールやピストンなどを取り外したら、キャリパー本体と分解した部品を洗浄します。

今回は、中性洗剤のマジックリンを使用して水洗いしました。

キャリパー本体だけでなく、分解した各部品もまとめて洗浄します。

洗浄後はエアブロー

水洗いした後は、最後にエアブローして乾燥させます。

リアキャリパーはシングルポッドで構成部品も少ないため、フロントと比べると洗浄や乾燥も楽でした。

リアキャリパーのシールを新品に交換

今回使用するリアキャリパーのシールセットです。

使用したのはホンダ純正品で、品番は06451-443-405です。

フロントではNISSIN製のリペアパーツを使用しましたが、リアではホンダ純正品を使用しました。

ただし、純正品にこだわったわけではありません。

以前、ほかの純正部品を購入した際に、こちらのシールセットもついでに購入しておいたものがあったので、今回のオーバーホールで使用しました。

ラバーグリスを使って新品シールを組み付け

洗浄・乾燥が終わったキャリパーに、新しいシールを組み付けます。

シールやピストンの組み付けには、トヨタ純正ラバーグリス(品番:08887-01206)を使用しました。

シールを傷つけないように注意しながら、シール溝へ確実に収めていきます。

ブレーキピストンを組み付け

シールの組み付けが終わったら、清掃したピストンを戻します。

ピストンには薄くブレーキフルードを塗布してから組み付けました。

こうすることで、ピストンが入りやすくなります。

シールを傷めないように注意しながら、ピストンを慎重に押し込んでいきます。

摺動部にシリコングリスを塗布

続いて、キャリパーの摺動部にグリスを塗布します。


ここで使用したのは、普段から使っているCRCのシリコングリスです。

シールやピストンの組み付けに使用したトヨタ純正ラバーグリスとは用途を分けています。

その後、新品のブレーキパッドを組み付け、ブレーキホースをキャリパーへ接続します。

バンジョーボルトのワッシャも新品に交換

ブレーキホースをキャリパーへ接続する際には、バンジョーボルトのワッシャも新品に交換しました。

ブレーキホースを一度取り外しているので、接続部分のワッシャも新品にしておきます。

これでキャリパー側のオーバーホール作業は完了です。

リアホイールを取り付ける

オーバーホールしたリアブレーキキャリパーを組み付け、リアホイールを元に戻します。

これでリアブレーキ周辺の機械的な組み付けは完了しました。

あとはブレーキフルードを補充して、エア抜きを行います。

リアブレーキのフルード補充は少し工夫が必要

ここからは、今回作業してみて分かったリアブレーキのフルード補充時のちょっとしたコツです。

CB1100のリアブレーキ用リザーバータンクは、シート下の奥まった場所にあります。

このままではフルードを補充しにくく、作業中に車体へこぼしてしまう可能性があります。

ブレーキフルードは塗装面などを傷める可能性があるため、できるだけこぼさずに作業したいところです。

リザーバータンクを移動して補充しやすくする

リザーバータンクは、車体にボルト1本で固定されています。

固定しているボルトを外し、ホースを接続したまま、フルードを補充しやすい位置へタンクを移動します。

これだけで、かなり作業しやすくなりました。

無理に奥まった場所でフルードを入れるより、こぼしてしまうリスクも減らせます。

フルードがこぼれてもいいように周囲を養生

タンクを移動したら、周囲をしっかり養生します。





ブレーキフルードは車体の塗装などを傷める可能性があるため、万が一こぼしても直接車体に付着しないように、周囲をビニールなどで養生しておきました。

フロントブレーキのフルード交換でも気を付けたところですが、ブレーキフルードを扱うときは、こぼさないことに加えて、こぼれた場合への備えも大切です。

フルードを補充した後はエア抜きを行い、今回のリアブレーキキャリパーオーバーホール作業は完了です。

リアブレーキのオーバーホールで交換した部品

今回のリアブレーキキャリパーオーバーホールで交換した主な部品をまとめておきます。

部品 使用したもの
キャリパーシール ホンダ純正 06451-443-405
ブレーキパッド カスタムジャパン PF163
ブレーキフルード 新品へ交換
バンジョーボルトワッシャ 新品へ交換

また、組み付けには以下のグリスなどを使用しました。

  • シール・ピストンの組み付け:トヨタ純正ラバーグリス(08887-01206)
  • ピストン組み付け:ブレーキフルードを薄く塗布
  • キャリパー摺動部:CRCのシリコングリス

リアブレーキの引きずりは解消

今回オーバーホールを行うきっかけとなったのが、最近感じていたリアブレーキの引きずりでした。

キャリパーを分解して洗浄し、シール類を新品へ交換。

さらにブレーキパッドとブレーキフルードも交換して、作業を終えました。

作業後に確認したところ、気になっていたブレーキの引きずりは解消されました。

10年以上使用してきたリアブレーキをリフレッシュできたことで、気分的にもかなりスッキリしました。

リアブレーキをオーバーホールして感じたこと

今回、リアブレーキキャリパーをオーバーホールしてみて、一番感じたのは、

「リアはキャリパーを外すまでが大変。でも、キャリパーのオーバーホール自体は意外と簡単」

ということでした。

フロントは4ポッドなので、4個のピストンやシールを扱う必要があります。

一方、リアはシングルポッドの片押し式なので、ピストンは1個。

キャリパーを分解してからの作業は、フロントに比べるとかなりシンプルでした。

しかし、リアの場合はキャリパーを取り外すためにリアホイールを外す必要があります。

さらに今回のCB1100にはワイバンクラシックのフルエキゾーストを装着しているため、リアアクスルシャフトを抜くために下側サイレンサーまで外す必要がありました。

そのため、作業全体としてはリアの方が意外に時間がかかりました。

◇CB1100 5回目の車検前整備|フロントブレーキキャリパーをオーバーホール

 

5回目の車検に向けて

2015年式のCB1100も、気が付けば10年以上。

今回は5回目の車検を迎えるということで、これまであまり手を入れていなかった部分も含めて、少しずつリフレッシュしています。

ブレーキはバイクを安全に止めるための重要な部分です。

今回のようにブレーキの引きずりなど、少しでも違和感を感じたときには、そのまま乗り続けるのではなく、早めに状態を確認しておくことが大切だと感じました。

フロントブレーキ、そして今回のリアブレーキ。

前後のキャリパーをオーバーホールしたことで、10年以上乗ってきたCB1100のブレーキ周りをリフレッシュすることができました。

これからもまだまだCB1100に乗り続けるために、今回の5回目の車検前整備をきっかけに、気になる部分を少しずつ整備していきたいと思います。

まとめ

今回は、2015年式・ABS仕様のCB1100のリアブレーキキャリパーをオーバーホールしました。

  • リアブレーキの引きずりを感じたためオーバーホールを実施
  • 5回目の車検を前に10年以上使用したブレーキをリフレッシュ
  • リアキャリパーはシングルポッドの片押し式
  • ピストンは1個なので分解作業はフロントより簡単
  • リアホイールを外す必要があるため、取り外し作業には時間がかかった
  • ワイバンクラシックのフルエキゾースト装着車のため下側サイレンサーも取り外した
  • ブレーキパッドの残量は約1.3mmだったため新品へ交換
  • キャリパーシールはホンダ純正06451-443-405を使用
  • シール・ピストンの組み付けにはトヨタ純正ラバーグリスを使用
  • キャリパー摺動部にはCRCのシリコングリスを使用
  • ブレーキフルードも交換
  • リアブレーキのリザーバータンクを移動してフルードを補充
  • 作業後には気になっていたブレーキの引きずりが解消された

10年以上乗ってきたCB1100ですが、まだまだ大切に乗り続けたいと思っています。

今回の5回目の車検前整備では、ブレーキ周りを中心にリフレッシュしていきます。

次回も引き続き、車検に向けて行った整備を紹介していきたいと思います。

※整備についての注意

ブレーキは安全に直結する重要な部分です。

この記事は、実際に行った整備作業を記録したものです。

実際に作業する場合は、車両のサービスマニュアルやメーカーの整備情報を確認し、作業に不安がある場合は専門知識を持った整備士へ依頼することをおすすめします。

また、 ブレーキフルードは塗装面を傷める可能性があるため、作業時は車体を十分に養生し、付着した場合は適切に処理してください。

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