CB1100と巡る秋色フォトツーリング|漢陽寺・SLやまぐち号・秋吉台を走った一日

日帰りツーリング

秋色を追いかけて走る一日

〜紅葉と鉄道と台地を巡るフォトツーリング〜

朝晩の空気がさらに冷え込み、山々が秋色に染まる季節になりました。そんな朝の7時、「今日はゆっくり走ってみよう」とふと思い立ち、愛車のCB1100のエンジンに火を入れて自宅を出発しました。

今回は周南市鹿野の漢陽寺を皮切りに、長門峡、秋吉台へと走る日帰りツーリング紅葉を追いかけながら、写真も走りもたっぷり楽しむフォトツーリングの一日になりました。


冷え込む朝、CB1100とともに出発

自宅を出て、防府市から佐波川沿いを北上します。徳地に差し掛かる頃には、吐く息も白くなるほどの冷え込みに変わっていました。グリップヒーターをONにしてもグローブ越しに伝わるハンドルの冷たさも含めて、これが秋のツーリングならではの感覚だとあらためて感じます。

指先は少しかじかみますが、澄んだ空気の中を走っていくのは心地よく、エンジンの鼓動とともに気持ちが少しずつ高まっていきます。「今日はどんな景色に出会えるのか」、そんな期待を胸にCB1100を走らせました。


毎年訪れる紅葉の名所・漢陽寺へ

自宅からおよそ1時間半、周南市鹿野にある漢陽寺に到着しました。ここは毎年のように訪れている、個人的な紅葉の定番スポットです。

池庭に映り込む赤や黄色の紅葉は今年も見事で、静かな境内の雰囲気ともよく合います。山口県内でも有数の紅葉スポットなので、紅葉がそのまま一枚の絵のように浮かび上がります。

毎年同じ場所に立ちながらも、色づき方や光の入り方は少しずつ違っていて、「今年もこの景色に会えた」と思うと自然と気持ちが緩んでいきました。寒さを忘れるひとときです。

 


二所山田神社で紅葉とCB1100の一枚を

漢陽寺のすぐそばにある二所山田神社にも立ち寄りました。こちらも紅葉の見頃を迎えており、境内のもみじが陽の光を受けて鮮やかに輝いています。

鳥居の近くにCB1100をそっと停めて、何枚か撮影しました。赤く染まった木々と黒いタンクの組み合わせは、画面の中でも相性がよく、ツーリングと写真の両方を楽しめる瞬間です。

こうして走りながら気になった場所でバイクを停め、写真を1枚ずつ積み重ねていくのが、フォトツーリングのいちばんの魅力だと感じます。ただ移動するだけでなく、その時々の空気や光を残せるのが楽しいところです。

 

国道316号線で阿東町へ SLやまぐち号を追いかけて

鹿野を後にして、国道316号線を阿東方面へ進みます。この日のもう一つの楽しみは、久しぶりにSLやまぐち号を見に行くことでした。

線路沿いの待ちやすい場所にCB1100を停めてしばらく待っていると、山あいに汽笛の音が響き渡り、白い蒸気を吐きながら黒い機関車がゆっくりと姿を現しました。近づいてくるにつれて鉄の重厚感が増していき、その迫力に思わず胸が高鳴ります。

SLの走行シーンを撮影したあと、今度はCB1100と一緒にフレームに収めました。時代の異なる二つの「鉄の乗り物」が並ぶ一枚は、あとから見返しても心が躍るカットになりそうです。

 

 


長門峡から秋吉台へ 季節の移ろいを感じながら

SLやまぐち号を見送ったあとは、長門峡方面へとルートをとります。谷沿いの景色はすでに色づきのピークを少し過ぎ、ところどころに紅葉の名残が残っている状態でした。

それでも、斜面に広がる木々や川沿いの景色を眺めながら走っていると、秋と冬がバトンタッチしようとしている空気が伝わってきます。朝の冷え込みが嘘のように、日差しは次第に暖かさを増し、走っていてとても気持ちのよい時間帯になりました。

秋吉台へ向かう途中、ふと道路脇に大きなイチョウの木が目に入りました。その鮮やかな黄色に惹かれてバイクを停め、しばらくのあいだその下で休憩することにしました。

誰もいない静かな場所で、CB1100とイチョウの木、そして落ち葉がつくる黄色い絨毯。写真を撮りながら、秋の景色をひとり占めしたような贅沢な時間になりました。

その余韻を胸に再び走り出し、秋吉台を目指します。

 


傾き始めた陽と草原の色 秋吉台の風景

秋吉台に到着したのは午後3時過ぎ。ちょうど陽が傾きはじめる時間帯で、広大なカルスト台地には長い影が伸びていました。

夏場には一面が緑に覆われている草原も、この時期になると茶色と銀色が混ざった冬支度の表情へと変わっています。日中の暖かさが少し引き、台地を吹き抜ける風にひんやりとした冷たさが戻ってきました。

 

CB1100を停めてヘルメットを脱ぎ、少しのあいだ草原と空を眺めます。朝の冷え込みから、昼の暖かさ、そして夕方の冷たい風まで、一日の中で何度も表情を変える季節。その移ろいを肌で感じながら走れたことに、改めて幸せを覚えました。


フォトツーリングを支える相棒たち

今回のフォトツーリングで使用したカメラは、最近お気に入りの組み合わせであるニコンZ5IIタムロン35-150mm F/2-2.8です。

一本で広角寄りの35mmから中望遠の150mmまでカバーできるこのレンズは、風景もバイクも柔軟に撮れる万能な存在です。紅葉に包まれた景色を広く写し込みたいときも、タンクやエンブレムのディテールを切り取りたいときも、すぐに対応してくれます。

ツーリング先での撮影は、立ち位置を自在に変えられるとは限りませんが、このレンズがあれば構図の自由度が一気に広がります。走る楽しさに「撮る楽しさ」が自然と重なって、旅の記憶もより濃く残るように感じました。

この日は朝7時から夕方4時まで、およそ230kmを走行。満タンで出発した燃料も、帰宅する頃には残りわずかになっていました。タンクに手を当てながら、「今日はよく走ったな」と静かに振り返ります。


季節とともに走るツーリングの楽しさ

寒い朝、暖かい昼、そして再び冷え込んでいく夕方。その気温の変化も含めて、一日の景色と時間をCB1100と共有できたことが、今回のツーリングでいちばん印象に残りました。

紅葉の庭園、蒸気を上げる鉄道、谷沿いの風景、そして広大な台地。どの場面にも、それぞれ異なる表情と空気感がありました。走っては立ち止まり、カメラを構え、また走り出す。その繰り返しの中で、秋の終わりと冬の入口を確かに感じ取ることができた一日です。

ただ移動するだけのツーリングではなく、景色を丁寧に切り取るフォトツーリングだからこそ見えてくるものがあります。レンズ越しに見る世界は、同じ場所でも毎回少しずつ違って見え、その違いが次の旅へのモチベーションにもつながっていきます。


おわりに CB1100とともに、また次の季節へ

今回のCB1100での紅葉ツーリングは、漢陽寺や二所山田神社の鮮やかな紅葉、SLやまぐち号の力強い走り、長門峡から秋吉台へと続く季節の移ろいを、余すことなく味わうことができた一日になりました。

バイクで走ること。カメラで撮ること。その両方が好きだからこそ、こうしたフォトツーリングは、自分にとってかけがえのない時間です。

また来年も、同じ季節に、同じ場所をCB1100とともに走りたい。そう思わせてくれる秋の一日でした。

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