【解決】NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S 三脚座のガタつきを自分で直す方法
愛機CB1100との風景を美しく切り取るために愛用しているNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S。その描写力とボケ味は、バイクの質感や背景の空気感を鮮やかに捉えてくれます。
しかし、最近気になることが一つ。三脚座のネジがどうも緩んで、わずかにガタつくのです。
三脚座の固定ネジを目いっぱい締めてもわずかにガタがあります。
風景撮影で三脚を使う際、この小さなガタつきが微妙なブレにつながる可能性も否定できません。
特に長時間露光する工場夜景の撮影では絶対NG!ここはしっかりと対策しておきたいところです。
同じように、Z 70-200mm f/2.8 VR Sの三脚座のガタつきに悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
本日は、私がこのガタつきを自分で解消した方法を、詳細な手順と共にご紹介したいと思います。専門的な工具はほとんど不要で、意外と簡単に直すことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ三脚座にガタつきが出るのか?
愛用のNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
精密に作られているはずのレンズの三脚座に、なぜガタつきが生じてしまうのでしょうか? 原因はいくつか考えられます。
- 経年劣化によるネジの緩み: 長期間の使用により、振動などでネジがわずかに緩んでくることがあります。
- 不意の衝撃: レンズをぶつけたり、無理な力が加わったりすることで、ネジや取り付け部に歪みが生じることがあります。
- 製造時のわずかな個体差: ごく稀に、製造段階でのわずかな精度のずれが、使用していくうちに表面化することもあります。
私のZ 70-200mm f/2.8 VR Sの場合、特に強い衝撃を与えた覚えはないため、おそらく経年劣化によるネジの緩みが原因ではないかと考えています。
三脚座の下にアルカスイス互換のプレートを取り付けています
ガタつきを放置するデメリット
ガタの原因は矢印の指す部品でした。
矢印の4か所のネジのすべてが少し緩んでました。
とりあえずネジを外して構造を確認します。
三脚座を固定してる部品を外した所です。
ネジ4本で固定してるのですが、内部には位置合わせ用のキーが切ってあります。
三脚座を固定する部品の裏面です。
レンズ本体と嵌合するように位置決め用に立体的な構造となってます。
ガタの原因が解ったので、対策をすることに・・・
その前にガタがあることのデメリットを考えまし
わずかなガタつきだからと放置してしまうと、以下のようなデメリットが考えられます。
- 撮影時のブレ: 特に望遠レンズの場合、わずかなガタつきが三脚使用時のブレにつながり、画質に影響を与える可能性があります。
- ネジ穴の摩耗: 緩んだ状態で使用し続けると、ネジ穴が摩耗し、さらにガタつきが大きくなる可能性があります。最悪の場合、ネジが完全に締まらなくなることも。
- 精神的なストレス: 撮影に集中したい時に、ガタつきが気になってしまい、ストレスを感じることがあります。
これらの理由から、三脚座のガタつきは早めに解消しておくことが望ましいと言えるでしょう。
自分でガタつきを直すために準備するもの
今回の作業に必要なものは、ごく一般的な精密ドライバーのみです。
- 精密プラスドライバー: レンズの三脚座に使われている小さなプラスネジに合うものを用意します。サイズが合わないドライバーを使うと、ネジ頭を潰してしまう可能性があるので注意が必要です。
- ネジロック剤(中強度) 再度の緩み防止に使います。
- 滑り止めの手袋またはゴム手袋 しっかり力が入るように使いました。
これだけで、Z 70-200mm f/2.8 VR Sの三脚座のガタつきを直すことができます。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S 三脚座のガタつきを直す手順
それでは、具体的な手順を見ていきましょう。
今回は、自分でできる修理方法として、以下の手順を取りました。
- 三脚座のネジをすべて外す
- ネジにネジロック剤を塗布する(今回は「3M TL22J」を使用)
- ネジをしっかり締め直し、24時間以上放置して硬化させる
このネジロック剤は、私が普段バイクの整備で使っているもので、強すぎず緩みを防止するのにちょうど良い硬さです。
ネジに少量のネジロック材を塗布します。
ネジロック材を塗布したネジを締めつけて完成です。
実際、この処置を行ってから2か月以上経ちますが、再発は一度もなく、しっかりと安定した状態が続いています。
まとめ
私のZ 70-200mm f/2.8 VR Sの場合、上記の作業を行うことで、見事に三脚座のガタつきを解消することができました。作業時間もほんの数分で済み、拍子抜けするほど簡単でした。
注意点
- 無理な力を加えない: ネジを締め付ける際に、無理な力を加えるとネジ山を潰してしまう可能性があります。少しずつ丁寧に作業を行いましょう。
- サイズの合ったドライバーを使用する: サイズの合わないドライバーは、ネジ頭を傷つける原因になります。必ず適切なサイズのドライバーを使用してください。
- ネジを締めすぎない: ネジを締めすぎると、取り付け部に負荷がかかり、破損の原因となることがあります。ガタつきが解消されたら、それ以上締め付ける必要はありません。
まとめ:自分で直せる喜び
Z70-200 f2.8レンズの三脚座にガタが出た場合、多くはネジの緩みが原因です。
高価なレンズを安心して使い続けるためにも、早めに対処しておくと安心です。
バイクの整備などで使っているネジロック剤を活用すれば、簡単に自宅で修理が可能です。
ちょっとした手間で、撮影の安定性が大きく変わりますよ。
※なお精密部品にアクセスするため、作業時は傷をつけないよう十分に注意してください。作業が不安な方は、メーカーや専門店に依頼するのも選択肢です。
最後に・・・
今までバイクネタは記事にしてましたが、そのバイクを撮影する機材については、まったくと言っていいほど紹介していませんでした。
今後、バイク撮影に特化した写真機材などのレポートもしていきたいと思います。お楽しみに。
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