秋の訪れを告げる「彼岸花」。燃えるような赤い色に会いたくて、昨日の早朝、山口市の鰐鳴八幡宮(わになきはちまんぐう)へCB1100でひと走り。
自宅から約40分のショートツーリングですが、朝の空気と静かな境内は、走りと写真のどちらも存分に楽しませてくれました。
今回は、「満開には少し早かった」リアルな咲き具合も含めて、現地の雰囲気・撮影ポイント・走行メモをまとめます。
鰐鳴八幡宮とは?静かな田園地帯にある秋の名所
山口市の田園地帯にたたずむ小さな社。周辺は田園が広がり、参道や境内のあちこちに彼岸花が点在します。観光地として混雑するタイプではないので、落ち着いて季節の風景を味わえるのが魅力。早朝は特に人が少なく、撮影にも集中できます。
所在地(Googleマップ埋め込み)



自宅から約40分の早朝ツーリングログ
夜明け前の支度と出発
目覚ましはいつもより少し早め。コーヒーを一杯だけ流し込んで、薄暗いガレージでCB1100のエンジンに火を入れます。
まだ冷たい朝の空気に、アイドリングの鼓動が心地よく響く。秋口の朝はレイヤリングが肝で、夏用のジャケットだと走り出しは肌寒いくらい。
田園と朝霧の道を抜けて
市街地を抜け、田畑が広がる道へ。交通量はほぼゼロ。シフトアップのたびに澄んだ空気がヘルメット内に流れ込んで、頭の中までスッと冴えていく感じ。東の空が白み始めたころ、遠くの里山が淡く層を描き、ところどころに薄い朝霧。
40分という距離は、クルマだと「近い」の一言で済むけれど、バイクだと季節の温度・匂い・音を全身で受け取る濃密な時間になる。これが近場ツーリングの醍醐味だと思います。
安全メモ(この日の装備)
- 薄手インナー+長袖シャツ+夏用ジャケットの3レイヤー
- 夏グローブだと指先が冷えるので、ミドルグローブにチェンジ
- 路面は一部ウェット(朝露)でマンホールが滑りやすい:進入角度とアクセル操作に注意
咲き具合:満開には少し早い。でも「今だけの初々しさ」
境内に到着してまずチェック。結論は「満開には少し早い」。群生が真っ赤に染まる迫力は、もう数日待ちかなという印象でした。
ただし、咲き始めの彼岸花は薄暗い景色+やわらかい光と相性が良く、花弁の透明感や瑞々しさが引き立ちます。密度よりも一本一本の表情を狙うなら、むしろこのタイミングが最適。参道脇・社殿脇・緑の苔むした石など、赤×緑のコントラストが映えるポイントを中心に周回しました。


撮影メモ:光・色・背景の「三拍子」を合わせる
1)光:逆光気味で花弁を透かす
朝は太陽高度が低く、花弁が半逆光〜逆光でふわっと透けやすい。絞りは開放寄り(f1.8〜f2.8)で、背景と前ボケを活かすと雰囲気が増します。露出はやや明るめ(+0.3〜+1.0)から入り、白飛びしない範囲で追い込み。

2)色:赤の飽和に注意し、ホワイトバランスを微調整
彼岸花の赤は飽和しやすいので、ピクチャープロファイルをナチュラル寄りに。WBは晴天ベースで微調整(アンバー方向に1〜2段)すると、朝の空気感を保ちつつ赤が転ばない印象にまとまります。
3)背景:社殿・石段・玉砂利・常緑の組み合わせ
背景に日本的な質感(木造、石、苔、鳥居)を入れると季節の記憶として強く残る一枚に。

レンズ別アプローチ
- 35mm/50mm:環境描写+花の存在感。引きで社殿や参道を入れ、「場所の記録」×「季節の記号」に。
- 85mm〜135mm:圧縮効果で群落の密度を演出。密度が足りない時は角度と高さで画面を埋める。
- マクロ:雫や雌蕊・雄蕊のディテール勝負。ピント面は欲張らず、一本の美しさを大切に。
今回はバイクということもあり、荷物を減らすのが重要なので、タムロンのポートレートレンズで有名な35―150mmを相棒にしましたよ
CB1100 × 彼岸花:静けさの中で一枚に込める
神社境内は場所への配慮が最優先。参拝や動線の妨げにならない場所で、背景に花、前景にCB1100の一部を入れて構図を作りました。クロームの反射が強い時は、露出を−0.3段ほど抑えてからシャドウを少し起こすと、金属の質感が落ち着きます。


被写体としてのCB1100
CB1100は直線と曲線のバランスが美しいので、神社建築の水平垂直と相性が良い。バイクをわずかに角度を付けて停め、タンクのラインを見せるだけで画がしまります。背景の花は主張しすぎない位置に。



これから見頃を迎える方へ:現地での立ち回りとチェックリスト
- 到着は早朝がベスト:人が少なく、光がきれいで、露も残る
- シューズはグリップ重視:石や苔で滑らないもの
- 単焦点+中望遠の2本が使いやすい(+マクロがあると至福)
- 露出は+0.3〜+1.0から。赤の飽和に注意してヒストグラムを確認
- バイクは参拝の妨げにならない場所に。エンジンは最小限の始動で
まとめ:満開前でも、近場ツーリングは最高の贅沢
今回は、自宅から約40分の早朝ツーリングで鰐鳴八幡宮の彼岸花を訪ねました。
咲き具合は「満開には少し早い」ものの、咲き始め特有の瑞々しさと静けさはこの時期だけ。朝のひんやりした空気、CB1100の鼓動、境内に差す斜光——近場でも、季節の中を走って撮る楽しさを存分に味わえました。
これから見頃に向かうタイミングで、もう一度足を運ぶのも良さそう。季節の刻みを何度かに分けて追いかけるのも、フォトツーリングの醍醐味ですね。
バイクで走って、カメラで切り取って、また次の季節へ。CB1100と共に、秋の一頁を重ねていきます。
今回の機材
昨年の彼岸花ツーリングはこちら
CB1100 秋の彼岸花ツーリング




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