CD125Tフロントフォークのオーバーホール最終回
CD125Tフロントフォークのオーバーホールも、いよいよ最終回です。
前回は新品のオイルシールをアウターチューブへ取り付けました。
▶ 前回の記事「CD125T フロントフォーク オーバーホール その④」
今回はフロントフォークを組み立て、フォークオイルを入れて完成させます。
シートパイプとスプリングを組み込む

まずは、パーツクリーナーで内部を清掃したインナーチューブへ、シートパイプを入れます。
続いてスプリングを挿入します。
スプリングには上下方向があるので、前回確認した向きを間違えないように組み付けました。
銅ワッシャを新品へ交換

アウターチューブ下部のドレンボルトと、ボトム側にあるボルトの銅ワッシャを新品へ交換します。
今回のオーバーホールでは、分解時に取り外した銅ワッシャを再使用せず、新品を用意しました。

銅ワッシャはバイクの整備で使用する機会が多いため、サイズ違いが入ったセット品を常時ストックしています。
必要なサイズをその都度購入するよりも便利なので、こうしたセットをひとつ持っておくと重宝します。
オイルロッキングピースを取り付ける

シートパイプとスプリングをセットしたインナーチューブの底へ、オイルロッキングピースを取り付けます。
分解時に確認した状態を参考にしながら、各部品を元の位置へ戻していきます。
インナーチューブをアウターチューブへ組み付ける

インナーチューブをアウターチューブへ挿入します。
このとき、前回取り付けた新品のオイルシールを傷付けないよう注意しながら差し込んでいきます。
インナーチューブが入ったら、新品の銅ワッシャを取り付けた6mmのボルトでシートパイプを固定します。
分解時と同じように、アウターチューブをモンキーレンチで固定しておくと作業しやすいです。
新しいフォークオイルを入れる

フロントフォークの組み立てが終わったので、最後の重要な作業となるフォークオイルの注入を行います。
今回確認したCD125Tの指定オイル粘度は#10です。
当時はホンダ純正フォークオイルが手元になかったため、カワサキのフォークオイルを使用しました。
CD125Tフロントフォークのオイル量は142cc

フロントフォークを立てた状態にして、フォークオイルを入れていきます。
今回の作業で使用したデータでは、CD125Tフロントフォークのオイル量は142cc、油面レベルは146mmです。
整備時は必ず車両に合ったサービスマニュアルなどで規定値を確認してください。
年式や仕様によって整備データが異なる可能性もあるため、ここに記載した数値だけで判断せず、実車に適合する資料を確認することをおすすめします。
フォークオイルのエア抜きをする

規定量のオイルを入れたら、内部に残った空気を抜いていきます。
インナーチューブを軽く上下に動かしたり、フロントフォーク全体を床へ軽くトントンと当てたりしながら、エア抜きを行いました。
ちなみに今回はオイル量を計測して入れましたが、油面の測定までは行っていません(笑)。
最後にトップキャップボルトを締めて、フロントフォーク本体のオーバーホールが完成しました。
フォークカバーを取り付ける

最後に、最初の作業で取り外したフォークカバーを取り付けます。
取り外すときにはかなり苦労したので、取り付けも大変だろうと思っていました。
ところが、取り付けは意外と簡単。
手で押し込んだ後、プラスチックハンマーで軽く叩くだけで、無事に取り付けることができました。
オーバーホールしたフロントフォークを1号機へ移植

これでCD125Tのフロントフォークオーバーホールは完了です。
今回オーバーホールしたフロントフォークは、もともとCD125T 2号機に付いていたもの。
しかし、最初に説明した通り、今回は2号機へ戻すのではなくCD125T 1号機へ移植しました。
フォークカバー付きのフロントフォークを取り付けたことで、ほとんどノーマル状態だった1号機を、さらにオリジナルに近い雰囲気へ戻すことができました。
一方、1号機から取り外したフロントフォークは、そのまま保管しておきます。
今後予定している2号機の仕様変更時に、こちらもオーバーホールして取り付ける予定です。
CD125Tフロントフォークのオーバーホールを終えて
今回の作業では、フロントフォークの取り外しから始まり、分解、オイルシール交換、清掃、組み立て、フォークオイル交換まで、一通り自分で作業してみました。
特に印象に残ったのは、取り外した古いフォークオイルです。
ヘドロのように変色していて、かなり強い臭いもありました。
フロントフォークは外から見ると問題なさそうでも、内部のオイルやシール類は少しずつ劣化していきます。
今回のようにオイル漏れが発生してからオーバーホールするのではなく、古い車両では定期的にフロントフォークの状態を確認しておくことも大切だと感じました。
CD125Tのフロントフォークを自分でオーバーホールしてみようと考えている方に、この作業記録が少しでも参考になれば幸いです。
CD125Tフロントフォーク オーバーホール全5回
▶ その⑤ 組み立て・フォークオイル交換・完成


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