猛烈な台風14号が当地を通過していきました。
夜中の二時頃に自宅を揺らすほどの強風が吹き、バイク小屋が飛んでいくのではないかと心配しましたが、どうにか持ちこたえてくれました。
そういう状況の中ですが、以前から通勤快速のCD125Tのクラッチに違和感を感じてたので、修理することにしました。
まずはエンジンオイルを抜きます。
前回の交換から3000㎞程ですが真っ黒ですね~
そしてクラッチレバー側からクラッチケーブルを外します。
ケーブルの状態は頻繁に給油してるので動きはとてもいいのですが、レバー側での調整代がなくなってたので、クラッチリフターのピンの折れを疑ってます。
クラッチ側のケーブルを外して、クランケースのカバーを外していきます。
クランクケースのように多くのボルトで留まってるパーツはインパクトレンチが便利で早いですよね。
外したボルトは長さがまちまちなので、取り付け時に間違わないようにダンボールに絵を書いて位置がわかるように刺しておきます。
これが一番簡単で確実です(笑)
ケースをプラハンで軽く叩くと簡単に剥がれました。
ここは固着して剝がれにくいことが多いのですが、前回開けてから3年経ってないので、すぐに剥がれてくれました。
3年前に同じ症状が出て、クラッチも滑り気味だったのでついでに交換。
中は意外に綺麗な状態でした。
やはりオイル交換はこまめにするべきですよね。
そしてカバーの中のクラッチ―リフターを点検します。
見た感じピンは折れてないようでしたが、レバー側から動作を確認するとシャフトとカムの動きがシンクロしてませんでした。
カムとシャフトの接触面で折れてました。
実はこのピンが折れるトラブルは3回目。
2万キロくらいで折れることが多いです。
安い部品なので、発注するときに余分に購入しており三本ストックしてありました。
純正品番94305-40182です。
見た感じ折れそうもないのですが・・・
今回は分解せずに、ケースについてる状態で折れたピンを抜きました。
3ミリのピンポンチをピンに当て、ハンマーでコツコツ叩きながら抜きます。
取り付けるときはカムとシャフトの穴の位置を揃えて、ハンマーで叩きこみます。
部品が小さいのと場所的にハンマーが使いにくいので、今回はシャフトにピンが到達する位置まで、オートポンチを使ってみました。
作業中の写真はありませんが、これがとても具合がよくて、いつもより簡単にピンを打ち込めました。
ガスケットを発注してなかったので、液体ガスケットで代用しました。
無事に作業終了。
クラッチも正常に動作して、これで安心して通勤できます。
交換時走行距離 79195㎞